塩素系洗剤(漂白剤)や酸性洗剤を混ぜたら危険と聞いたことがある人もいると思います。
パッケージとかにも明記してますよね。
でも、
・どうなるの?
・なんで危険かわからない
・もし混ざったらどうするの?
を紹介します。
あ、酸は酸でも酸素系洗剤は大丈夫です。
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜたらどうなる?
塩素系洗剤(漂白剤)を使用するときに対象の物質と接触することによって、ゆっくりと塩素を放出して対象物が洗われる(効果が出る)んですが、そこに酸性洗剤(酸)を混ぜると急激に大量の塩素ガスが発生します。
塩素ガスが発生してしまうと人体に吸い込まれやすくなり、非常に危険です。
塩素系洗剤(漂白剤)
塩素系洗剤には、次亜塩素酸ナトリウムという塩素化合物が含まれていて、この次亜塩素酸ナトリウムは塩素が発生しやすい性質をもっており、通常はアルカリ性です。
カビなどの細胞を根っこから破壊、色素を分解して真っ白にしてくれるんですね。
■おもな製品
ハイター
キッチンハイター
カビキラー
トイレクリーナー
洗濯槽クリーナー
酸性洗剤
酸性洗剤は、酸で汚れを落としたり、アルカリ性の汚れを中和して落としやすくする性質を持っています。
主にアルカリ性の性質を持つミネラル成分である水垢や尿石なんかに使うと、中和されて落としやすくなります。
■主な製品
サンポール
水周り用ティンクル
スクラビンバブルバスクリーナー
多い+意外な組み合わせ
■多い組み合わせ
今までの事例で多かったのが、風呂場での掃除中に塩素ガスを吸引して病院へ運ばれるケースです。
2種類を使うのはいいですが、しっかりと洗い流してから使用しましょう。
■意外な組み合わせ
洗剤以外にも、食品ではクエン酸系やお酢は危険です。
とくに台所や生ゴミ袋での、キッチンハイター + お酢 も塩素ガスが発生するので気を付けましょう。
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜたときの危険性
塩素は、戦争のときに化学兵器としても使われた毒物です。
症状
・刺激臭
・粘膜や皮膚に炎症
・目の痛みや喉の痛み
・咳や嘔吐を誘発
・呼吸困難
そして最悪の場合、死に至ります。
臓物よりは、皮膚や粘膜、呼吸器系に影響を与えます。
重要なのは濃度
発生した塩素ガスが人体に入って影響を与えるということは、
液体の濃度より、発生した場所の空気と塩素ガスの割合が大きく関係します。
屋外や風通しのよい場所だと、吸い込みにくいのでそこまで影響はありませんが、
密閉した狭い室内だと、空気中の濃度が高くなるので非常に危険です。
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜてしまったらどうする?
閉め切っている場所なら、ただちに風通しをよくし、換気を行いましょう。
塩素ガスは体内に入ってもずっと残ることはありません。
吸ったときの症状が軽ければ、しだいに回復していきます。
それで何か違和感が残る場合は、お近くの病院(呼吸器科)へ行きましょう
ちなみにカビの除菌にはアルコールスプレーでも代用出来ます。
もし「念のため」という人は、代用するのもいいですね。
まとめ
どうでしたか?
危険性を理解すれば、混ざらないように気を付け、リスクも最小限に抑えられると思います。
そういえば子供の頃、プールに入っていた固形塩素を持ったり蹴ったりしていました。
数秒持っていたら熱くなって「なんだこれ!」と化け物扱いしていました。
今思えば、めちゃくちゃ危ないことやってたんだなー・・・と。
では。