7月7日は七夕ですね。
由来やそれぞれの意味を知っている人は少ないと思います。
子供に聞かれたけど、ちゃんと答えられなかった経験ありませんか?
スッと答えられるようにしたいですね。
では、
・七夕の由来
・短冊の色の意味
・なぜ願い事をするのか
紹介します。
七夕の由来は?
七夕の由来には諸説ありますが、有力とされているのは以下の3つです。
■織姫と彦星
みなさんも聞いたことがあると思います。
天の川を挟んで輝くふたつの星の伝説です。
織姫 = こと座のベガ = 織女星(しゅくじょせい) = 裁縫を司る星
彦星 = わし座のアルタイル = 牽牛星(けんぎゅうせい) = 農業を司る星
天の川を挟んで暮らしていた織姫と彦星。
身なりを気にせずとにかく働いていた織姫をふびんに思った織姫の父。
織姫のために結婚相手を探しました。
同じく真面目で働き者の彦星を見つけた父親は、二人を結婚させました。
二人は仲良く暮らすようになったばかりか、今までの働きぶりとはうって変わって遊んで暮らすようになってしまいました。
織り物をしていた織姫でしたが、仕事をしなくなったので服が不足していきました。
牛の世話をしていた彦星でしたが、仕事をしなくなったので牛がどんどん痩せていきました。
「これはまずい」と織姫の父は、天の川で二人を分け隔てて会えないようにし、仕事をさせようとしました。
しかしこれが逆効果で、悲しみに明け暮れた二人はさらに仕事をしなくなりました。
そこで父親は、7月7日に1度だけ会ってもいい許可を下しました。
すると、二人は再び真面目に仕事をするようになりました。
という物語。
■乞巧奠(きこうでん)
乞巧奠という中国の風習に関係した由来です。
織女星(裁縫を司る星)にちなんで、機織りや裁縫が上達するように、星にお祈りする風習が生まれました。
時と共に、裁縫だけではなく「様々な芸事の上達」に広がり、今では広い範囲の「お祈り、お願い」になりました。
ちなみに、「乞巧」は巧みを乞う、「奠」は祀るという意味があります。
■棚機津女(たなばたつめ)
日本古来の風習で「棚機津女(たなばたつめ)」という話があります。
棚機津女とは、7月6日に出てくる水の神にまつる布を織るため、水辺の小屋に籠る女性のことを言います。
その織った布は神が着るもので、代わりに水の神が帰る7月7日に供え祀ることで厄災を祓ってくれると言われています。
五節句のひとつ
七夕は、元は五節句のひとつです。
五節句とは季節の変わり目のことで、その節目に「季節は変わるけど平和に暮らせるように」と神様にお供えやお祈りをしていました。
ちなみに、
1月7日 ⇒ 人日の節句
3月3日 ⇒ 上巳の節句
5月5日 ⇒ 端午の節句 (こどもの日の由来は?端午の節句とは?なぜ鯉のぼり?)
7月7日 ⇒ 七夕(しちせき)の節句
9月9日 ⇒ 重陽の節句
この五つが五節句です。
短冊の色の意味は?
短冊には五色あり、中国の陰陽五行説が元となっています。
陰陽五行説・・・「木(青)、火(赤)、土(黄)、金(白)、水(紫)の5つの要素が、世の中の根源である」という考え。
そして色によってそれぞれ意味があり、
青 = 人間力
赤 = 感謝
黄 = 人間関係
白 = 規律
紫 = 学業
それぞれを向上させる意味となっています。
なぜ願い事をするの?
乞巧奠(きこうでん)からきています。
裁縫を司る星にちなんで、裁縫が上達するように願う
↓
様々なことに対して上達するように願う
↓
上達だけではなくなり、様々なこと
に願うようになりました。
まとめ
どうでしたか?
子供の頃は「こういう行事があるから」と単にやらされてましたけど。
いざ由来や意味を知ると深いですよね。
次は子供の頃から知ったうえで七夕の行事に参加出来るよう、伝えられると良いですね。